捻挫（足関節捻挫）

足関節捻挫（そくかんせつねんざ）は、足首の関節が捻じれたり、過度に伸ばされたりすることによって靭帯（じんたい）が傷ついたり、伸びたりする怪我のことを指します。一般的にはスポーツや日常生活の中で起こりやすく、特に足をひねったり、バランスを崩したりしたときに発生します。
捻挫は身体のどこでも起こる可能性があり、その中でも足関節捻挫は一番多く発生し特に足首を内側に捻って負傷する内返し捻挫が多いです。
症状としては、足首の痛み、腫れ、内出血、動作制限などがあります。捻挫の程度によって、軽度（靭帯の微細な損傷）から重度（靭帯の断裂）まであります。施術には安静、アイシング、圧迫、挙上（R.I.C.E処置）などが有効で、重度の場合は医師の診断と施術が必要です。

足関節捻挫は、特に以下のような状況や環境で発生しやすいです。
1. スポーツ活動：足を頻繁にひねる動作やジャンプが多いスポーツでよく見られます。特に、着地時や急な方向転換を行う際に足首に過度な負担がかかりやすいです。またランニングでも足首への負担が原因で捻挫が発生することがあります。
2. 過度の運動や疲労：疲れて足腰が疲れていると、足首の筋力やバランス感覚が低下し、捻挫をしやすくなります。長時間歩いたり、運動したりした後の注意力や反応が鈍くなることも影響します。
3.履物の影響：ヒールや不安定なサンダル、ランニングシューズなど、足首をサポートしない履物を履いていると、足首が不安定になり、捻挫のリスクが高まります。
4.年齢や体力や筋力が弱っている人 ：足首をひねった際に捻挫をしやすくなります。体力が落ちていると、足元の感覚やバランスも低下するため、捻挫のリスクが増します。
5.過去の既往：一度足関節を捻挫したことがある人は、その部分が不安定になっていることが多いため、再発のリスクが高くなります。
6.急な運動や不慣れな動作：急に運動を始めたり、慣れていない動き（例：突然走り出す、急に方向転換する）を行うことでも、足首に負担がかかりやすくなり、捻挫が発生しやすくなります。
これらの条件が重なることで、足関節捻挫のリスクは高まります。予防には、足首を鍛える運動や、適切な履物を選ぶことが大切です。